みなさん、こんにちは。民主党市民クラブ議員団の橋本一実です。ただいまから本定例会の議案に対する質疑及び一般質問を行います。
内閣府が先月8月30日に発表した国民生活に関する世論調査によると、国民の67.2%が日常生活で不安や悩みを感じていることがわかりました。2002年6月の前回調査より3.9ポイントもふえ、過去最高となりました。不安の内容としては、半数の人が老後の生活設計を挙げています。少子高齢化が進み、年金制度のあり方が議論になっていることや、長引く不況や老後への不安感を強めているものと見られます。調査は、ことし6月、全国20歳以上の男女1万人を対象に行われ、回収率は70.3%でした。日常生活で悩みや不安を感じているかどうかを聞いたところ、「感じている」の67.2%に対し、「感じていない」は4.2ポイント減の31.5%でした。不安を感じていると答えた人は、1991年の調査時点46.8%となって以降増加傾向をたどってきており、ことしは前々年の65.1%を上回りました。年代別に見ると、40歳代72.5%、50歳代71.6%と中高年層が最も多く、親の介護や子供の教育費など負担が強まることが影響しているようであります。今後の生活の見通しに関しては、「悪くなっていく」と答えた人が前回より6.2ポイントもふえて31.3%となり、「よくなっていく」は7.5%、「同じようなもの」は56.7%でした。働く目的については、「生きがいを見つけるために働く」を挙げた人が前回調査より1.6ポイントもふえて22.5%となり、減少傾向から増加に転じた一方、「お金を得るために働く」は前回より3.3ポイントも減って49.5%になりました。政府への要望として最も多かったものは「景気対策」で67.4%、次いで「医療・年金等の社会保障構造改革」の61.9%、いずれも前年より若干ふえていて、3位の「高齢者対策」51.4%、5位の「物価対策」41.4%、7位の「犯罪対策」31.6%はいずも前回から7ポイント前後もふえており、こうした問題に対する国民の意識の高まりをうかがわせるものであります。少子高齢化や年金制度のあり方が景気対策に大きく影響している事実から、早急にこの間題を真剣に取り組まなくてはならないと強く感じます。
それでは、質問に入ります。認定第1号決算認定に関してお伺いいたします。まず、公営企業会計に共通していることは、供給単価に対し供給原価がすべて上回り、逆ざやがますますひどくなり、今後企業として成り立っていけなくなるように見られます。なぜこのようになったままの会計が継続しているのか理解ができませんが、それには今日まで適切な企業経営分析の上に立った財政計画に基づく経営がなく、確かに経営努力はしてきたというものの、在来の惰性のように人件費は減少させられながら、そのかわりに委託料をどんどんふやす等で過ごしてきた嫌いがあります。例えば下水道会計で見るならば、この会計はもはや料金を値上げしなくてはやっていけない状況と思います。そこで申し上げますのは、各会計について適切妥当な将来の企業会計を保つために、単に庁内のみでなく、外部意見も取り入れた財政計画の策定としていく必要があるかと思いますが、いかがでしょうか、お答えください。それとともに、各会計に余りにも未収金が多いことは指摘しておかなければなりません。平成15年3月末の3会計で10億3850万円にも上り、しかもそのうち過年分、すなわち滞納繰り越し分が8億1661万円もあることは見逃すことはできません。この質問につきましては、同僚議員と重複する部分もありますので、重複しない部分の御答弁を端的にお願いいたします。
次に、高齢化社会が進む中、市営住宅に転倒防止や安全のための手すりの設置要望を最近よく聞きますが、市当局の資料によっても手すりの設置が必要な住宅47棟のうち設置されたところは17棟で、率にしても36%であり、何としても早く設置が必要であると思いますが、早急な対応がなぜできないのか、お答えください。
次に、英会話のできるまちづくりについてお聞きします。栃木県足利市では、23校ある市内の小学校で英会話などの国際理解教育を実施するため、早ければこの秋にも国の構造改革特区に申請する意向を示しました。同市は「英会話のできるまちづくり」を掲げ、小学校から国際理解教育に力を入れています。今回の構想は、これをさらに進め、現在の学習指導要領では認められていない小学校での英会話主体の授業を行うものです。同市教委によると、授業は1年生から行い、歌やゲームなどを使った英会話を通じ、異文化や外国人の立場を尊重するコミュニケーション能力をはぐくむといいます。現在総合学習の時間が中学生で年間105時間、高学年で同110時間あり、ここから英語の授業時間を割くことになり、総合学習のない1、2年生の授業時間をどう確保するかは検討中とのことであります。教員のほか、現在8人いる外国人指導助手と24人の市内在住外国人ボランティアを活用する計画で、ボランティアの身分保障など今後詰めるとのことです。群馬県太田市では、国語と社会を除いて英語で授業を行う私立校の計画を既に特区申請しているという新聞記事を見ましたが、これからの国際社会においてこのような取り組みも熱海市も取り入れるべきと考えるが、いかがでしょうか。
次に、市財政の健全化を通じた経済活性化を図るための特区申請を考えてはどうか、お聞きします。土地開発公社の保有地で、再取得のめどが立っていない土地の民間売却における制限を綬和し、また、定期借地権の設定等を可能にすることで、企業の誘致、雇用の増加、今の熱海市の大きな問題である定住人口の減少に歯どめをかける、市財政の健全化を通じた経済活性化を図るための特区申請を考えてはどうでしようか。
次に、ペット動物の火葬場についてお尋ねいたします。昨年12月の定例会において質問させていただいたペットの小動物の火葬について、熱海市は現在の時点で燃えるごみや生ごみと同じ扱いであり、処理方法であるとのことでしたが、前回他市町村の状況を調査して研究するとの答弁をいただきました。前回も御説明したとおり、未知の病原体や治療方法が確立されていない疾病等の問題、先日も大きな問題になった重症急性呼吸器症候群新型肺炎SARSも日本国内での発症者はまだいないものの、厚生省は5月26日付で関係団体(全国ペット小売業協会等)に対し、その輸入自粛を要請しました。動物から感染といった可能性が指摘されていました。そして、現在における犬や猫など、ペット関連ビジネスの国内総市場規模は、少子高齢化や余暇の拡大などを背景に、2003年度に前年度比2.7%増の9929億円とはば1兆円に達する見込みであることが民間調査会社の調査でわかっています。ペットの位置づけも愛玩動物からコンパニオンアニマルへと変化し、人間との関係が深まっている、こういった未知の病原体や治療方法が確立していない疾病等の問題や需要の観点から、早期のペットの火葬炉や墓地の必要性について、国立公園法や都市計画法の審議の問題等、現状況と今後の予定をお知らせください。
次に、熱海温泉組合が計画中の駅前間欠泉の足湯とその他の足湯についてお尋ねします。熱海温泉組合が熱海駅前に足湯を計画し、既に市の了承を取りつけ、関係機関との最終的な交渉に入っており、湯前神社秋季例大祭に間に合うように完成を目指す予定で準備を進めてきたとお聞きしていましたが、現状はいかがでありましょうか。昨年9月の定例会において、私が足湯の必要性について質問をさせていただきました際、川口市長さんの答弁は、「熱海にとって温泉は欠くことのできない貴重な資源であり、この温泉を観光資源や近年見直されている健康療養効果として活用することは、行政にとっても最重要課題であると認識しているところであり、市は公営企業会計以外に数本の源泉を所有しており、以前から温泉を活用した施設を考えている」と答弁しております。また、熱海梅園整備計画懇話会から梅園拡張用地の一角にある源泉を活用して足湯構想があるとお聞きしていますが、この際駅前につくられる足湯との整合性等の問題を考えながら、検討の必要も感じますが、これらについても立派な施設ができ上がるよう検討してはどうかと考えますが、お答えください。また、梅園以外にも足湯を考えているか、お尋ねいたします。
次に、徳川家康来熱400年記念をもっと市としてPRするべきであり、温泉情緒を見直す湯煙を考え、いろいろな温泉文化についてのハード面におき、ぜひこの機会に見直しすることを考慮してみてはいかがか、お聞きします。例えば過日旅館組合青年部が主催した松田忠徳氏の講演の中で、大型や多種類の外湯の共同浴場(湯煙)の必要性なども大変興味のあるお話でした。ホテル、旅館などには共通の無料利用券の発行や割引料金等を考えたサービスを工夫して、今までとは違った熱海温泉をアピールし、足湯とともに共同露天ぶろなどに着目する必要も強く感じましたが、当局の考えはいかがでしょうか。また、家康来熱400年を契機に、市内で数多く行われるイベントに閲し関連を持たせ、こがし祭りや梅園などにも家康を関連づける工夫をして、もっとメディアに取り上げていただく工夫が必要であると考えます。伊豆の温泉が盛んになったのは、徳川家康が江戸に幕府を開き、東海道が整備されてから、家康も開幕早々忙しい中を熱海に7日間湯治に来ていると書かれています。この筆者は、日本温泉協会の中村昭氏ですが、このような記録をいろいろたどり、工夫をこらし、例えば熱海七湯を見直しするなど、温泉と健康、温泉と食などの再考をしてはいかがでしょうか。
次に、私は子育て時代であり、関心がありました児童館について、ことし2月松山に行き、市役所にて人口43万人の松山市のあらましを伺い、熱海市と同じく道後温泉という有名な温泉場を持つ市としてどのような対応をしているか、お聞きしました。保育については、待機児童が300人いるということ、民間の保育園の助成は年間500万円を23園で分けるということでしたが、夜間保育の対応はしていないということ、認可外の保育所は31カ所あり、二、三カ所は24時間営業しているところもあるということでした。このまちの高齢化率は14%で、余り高くはありませんでした。松山市の中の五つある児童館のうちの一つである久米児童館を視察させていただきましたが、この施設は久米保育園と地域子育て支援センターとの複合施設であり、子供たちのお昼寝の時間でしたが、生の保育状況を見ることができ、児童館では子供たちがお絵かきをしたり、お母さんに絵本を読んでもらったりしている風景に出会いました。保育は、6カ月から入園でき、利用時間は8時半から18時まで、一時保育や土曜の午後保育もやっていました。児童館の館長さんと保育園の園長さんにもお話を伺いましたところ、苦労されている面は有料ボランティアである学生の確保と財政面であるということでした。お休みは交代でとるようにしていると言われましたが、館長を含め4人でのローテーションはかなり厳しいとのことでありました。しかし、保育園では14年度の保育目標として、(1)生活習慣の自立を目指し、丈夫な体をつくる、(2)みんなが楽しく、仲よく生き生きと遊ぶ、(3)明るく個性豊かな心が育つなどのしっかりした目標を持ち、6カ月の子供から6歳の子供までの発達目標を掲げていました。保育士さんたちの一生懸命な姿を見て、社会のバランスがこういうところで保たれていることを強く感じ、またお母さんたちも身近に安心して使える保育複合施設がある安心感は高齢化率を下げ、暮らしやすいまちづくりにつながっていると感じました。そこで、熱海市も安心して子供を預けられる児童館を含めた総合保育複合施設の計画について、現在の取り組みはどのようになっているか、お答えください。
以上で壇上からの質問を終わります。